
化粧品だけでなく、絵具や塗料、繊維・衣料など様々な用途で使用される顔料。
この分野に関わりのない方にとってはあまり馴染みがない顔料ですが、物を染める目的なのになぜ「顔」という言葉が使われているか疑問に感じたことはありませんか?
ここでは、顔料はなぜ顔なのか?という疑問を調査をし、歴史的な背景を含めて名前の由来から役割まで解説する記事となります。
顔料について
ネ、ミーコ!化粧品だけじゃなくて、いろんな分野で使われてるみたいだけどあんまり馴染みないにゃ~…顔料って結局なんなのかにゃん?
ムムム!?それな!顔料って耳にはするけど、実際問題わかりにくいよねー
ニャ♡ でしょでしょ☆顔料ってどうして顔なのかもわかんないなぁ…ミーコ教えてほしいにゃん♡…だいじょうぶそ?
OKちゃみ!調べてくるから待ってて!☆一緒に顔料の事勉強しよー!
顔料とは?
顔料とは、水や油に溶けず、分散した状態で色を与える「着色用の粉末」のことなんです。
工業用と化粧品で使われる「顔料」という言葉の基本的な意味に差異はありませんが、少しややこしいのは同じものが使われているのかという点です。
実際には、顔料という用語は工業・化粧品では共通ですが、化粧品では人体に触れるため、安全な成分に厳しく限定されている点が異なるんです!☆
一方、工業用では塗料やインクなど多くの製品に利用される点からも、両者の用途は明確に分かれているのがわかります。
名前の由来には諸説ある
「顔料」という言葉の由来にはいくつかの説や解釈があり、はっきりとした正解はありません。
主な説としては
・中国起源からくる説
・漢字の解釈からくる説
があります。
中国起源からくる説
中国では紀元前3000年頃から、鉱物や植物を粉にして顔や体に塗る「化粧文化」が存在していました。
その目的は、身分や地位を示すだけでなく、現代と同じ美しさを表現するために化粧をしていたとされます。
こうした化粧文化の発展の中で、この時代から顔料に相当する色材が使われていて、後世になって「顔料」という言葉が当てはめられたとする説です。
漢字の解釈からくる説
「顔」という漢字は、顔そのものだけでなく「顔色」「見た目」「外観」という広い意味を持っていました。
このことから直訳的に「顔や外観を彩るための材料」という意味で使われ始めたという説です。
漢字からの解釈に基づき、化粧品だけでなく絵の具や工芸用の色材にも、自然と広がっていったと考えられます。
顔料はなぜ顔なのか?

顔料はなぜ顔なのか?
この問いに関しても、明確な答えは存在していません。
読者さんの中には「顔料」という言葉が今も残っているのは、起源となるものがあるからでは?と感じる人もいるはずですよね!☆
日本の歴史的な背景を調べると、化粧の始まりとされるのは8世紀中ごろです。
この頃、日本に白粉や紅などが大陸から伝わったとされています。
平安時代に入ると、貴族が白粉を顔に塗って白さを強調していました。
そうして「顔に色を塗る」すなわち化粧の風習が、顔料という言葉の原点につながっていると考えられます。
その後、江戸時代には「顔料」という言葉が存在していて「エノグ」と読まれていたという記録もあるんですよ。
エピデンスは、下記の論文でも取り上げられています。
参考論文:鶴田 榮一 「顔料を意味するいろいろの用語とその変遷」. 色材協会誌. 2004, 77巻, 6号, pp.264–282.
https://doi.org/10.4011/shikizai1937.77.264 (参照 2025-09-30)
実際には、顔料を「ガンリョウ」として表記が確認されたのは明治時代に入ってからであり、西洋の色材分類が導入されます。
このように、時代ごとに化粧文化や言葉の変遷をたどると、過去の風習から長い年月を経て、美意識の歴史を映し出す文化的な遺産として今に継承されていると感じるのです。
化粧品で使われる顔料の種類について
化粧品に使われる「顔料」は、製品の色味や質感を左右する重要な成分。
化粧品における顔料を分類すると、無機顔料と有機顔料の2種類があります。
無機顔料
化粧品に使われる顔料は、製品の色味や質感を左右する重要な成分です。
代表的な無機顔料には、酸化鉄、雲母チタン、群青などがあります。
また、無機顔料は「白色顔料」「体質顔料」「着色顔料」「真珠光沢顔料」に分類され、 機能性に応じて使い分けられています。
有機顔料
有機顔料は、石油由来などの有機化合物から合成された色材です。
代表的な有機顔料の系統には、アゾ系やキナクリドン系などに分けられています。
無機顔料のように機能別の分類ではなく、化学構造や色相によって整理されています。
化粧品で使われている顔料の安全性

化粧品に配合される顔料は不純物が少なく、肌に触れることを前提として安全性がチェックされています。
そのため、一般的な使用においては安全性が確保されています。
ただし、すべての人が完全に無害というわけではなく、アレルギーや体質で合わない可能性があるので、注意が必要です。
かつては化学合成顔料や不純物が原因で、肌トラブルが起こることもありました。
そうした背景により、化粧品に対する品質や安全性の基準が整備されています。
現在、日本では薬機法に基づき厚生労働省が化粧品に使用できる成分を定めていて、基準から外れた原料を配合することは認められていないんです。
特に色素については「法定色素」として承認されたものだけが使える仕組みになっています。
まとめ
顔料は“顔に彩りを与える”大切な存在で、これからもなくてはならないものですね!☆
顔料って調べてみると奥が深くて、まだまだ未知な部分があって面白いです。
調査をした結果、顔料はなぜ顔なのか?という疑問に明確な答えはありませんでしたが、歴史の背景や言葉の変遷をたどることで、発展をとげてきたのだと思います。
化粧品に関する疑問はどこまでも果てしないですよね。